2017/03/28

これは驚くべき事実である。ウコンの薬効は色々と言われているが、中でも最も有名なのは「肝臓の機能を高め、二日酔いを軽減する」というものだ。
それが、研究によれば、「その作用はプラセボ効果に過ぎない」というのだ。
ウコンの薬効について、これまで多くの誤解があったのはなぜか。実は、クルクミンには、「タンパク質に対して、実際には何の作用もしていないが、化学的研究の上では何か影響を与えているような観測データを生み出す、特殊な性質」があったのだという。これが、今まで我々がウコンに騙されてきた真の要因であるらしい。
だがしかしウコンにはもう一つ、重要な役割がある。色付けである。ウコンは黄色い。カレーもたいてい黄色い。そしてそれはおおむねウコンの色によるものである。また、ウコンを入れて黄色く炊き上げる、ターメリックライスというものもある。サフランライスも黄色いが、ターメリックライスの方が安いという大きな強みがある。
こういう事情があるので、ウコンの生産や流通が人類文明から完全に駆逐されることはなかろう。
アルコールに対して抗おうとすら考えない僕は、ウコン飲料を飲んだことがないけれど、多少は効果のあるものだと思っていた。僕程度に弱いと無駄な抵抗なんでね。
けれども、差し入れとして頂いたこともあり、効くと考えている人も存在しているわけで。
全てプラシーボ効果ならそれはそれで凄いけれど、所詮は清涼飲料水なのでプラシーボなのかな。