2017/03/28

カドカワの2016年4~12月期の連結決算は、売上高が1504億2800万円(前年同期比3.0%増)、営業利益が73億8800万円(同17.5%増)、経常利益が75億6500万円(前年同期比0.6%減)、純利益は55億8500万円(同4.9%増)だった。
niconicoを運営するウェブ事業の売上高は、234億7600万円と前年同期比で5.4%減。セグメント利益(営業利益)は23億6700万円で、前年同期比39%の減少となった。同社では、「ニコニコ超会議2016」のコンテンツ制作費が前回を上回ったこと、高画質化やインフラの再構築、HTML5対応のための費用を減益要因として挙げている。
一方、「ニコニコチャンネル」の有料登録者数は60万人を突破し、収益を下支えしているほか、音楽配信サービスのドワンゴジェイピーでは、ジャニーズ事務所所属アーティストや世界的なヒット動画、テレビドラマの楽曲配信が人気を集め、想定を上回る利益を計上したとしている。
競合の増加により超レッドオーシャンの動画市場だが、ニコニコは近年の”質”と”コンテンツ”で今まで一度も減少せず伸び続けたことを褒めたい。
というのも、ニコニコが提供している質に関して言えば、控えめに言って時代遅れ。スマホでニコニコを視聴しようとアプリを立ち上げれば、使いづらさに憤怒するだろう。
そして、無料会員に対する扱いは目に余る。このご時世にエコノミモードは無い。現在は改善されているが、少し前までシークバーの操作が不可能だったからね。
コンテンツに関しては超私見だが、魅力ある動画が少ないと感じる。背景にはクリエイターがニコニコを動画投稿する場所として選択しなくなり、他の動画サイトへ鞍替えしたことが原因に思う。もしくは、僕が歳をとってターゲット層から外れ、面白みを汲み取れなくなったのかもしれない。
生放送に関しても古株の配信者が多い印象だが、youtubeの投げ銭がハマれば配信者の大移住があるかもしれない。
これから廃れていくか否かは僕にはわからないが、ニコニコは日本でユーザー配信を広めた大元のように思い、ほんの少し寂しく思う。
僕がPCに触れ始めた当初、ユーザー配信はリレー形式のピアキャスくらいなもので、普及する気配すらなかったと記憶している。
だから、当時革新的だったニコニコに驚いたものだが、今となっては全てが古臭い。Youtubeはニコニコより一年ほど後に日本語リリースされたが、古株にも関わらず古臭くない。それどころか、常に革新的要素を持っている。
AbemT/F、LINELIVE、YouTube、Twich、Netflix、ニコニコ、SNS、どのサービスが勝つのか見当もつかないけれど、プレミアム会員は継続予定。ウェザーニュースを見るためだけのプレミアよね。