2017/03/28

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ずんぐりとしたスピーカー「MOODBOX」。
代表的な特徴としては、ワイヤレス充電可能でハンズフリー(音声操作)に対応。そして360度くるりと一周しているスピーカー。なにより、その心臓部にはEmi(エミ)というAIがいる。
Emiは、あなたとの会話からそのときの感情や好みを汲み取り、ぴったりな音楽を流してくれる。あなたのためのパーソナルDJだ。
(ちなみに音楽はBlurtoothで接続したあなたのスマホやタブレットから、Spotify やiTunesなどのストリーミングサービスより選定される)
朝起きたときは爽やかでアップテンポな一曲、恋人が部屋に訪れたときはロマンチックな一曲、週末にひとりでのんびりと過ごしたい時は癒しの一曲と、Emiがどんどん自分の生活や好みを学習してくれる生活は、きっと楽しいことだろう。
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「MOODBOX」は香港大学の研究チームが開発しINDIEGOGOで発表。すでに目標金額を達成し、昨年より順次発送をおこなっている。価格はオプションにより異なるが、ベーシックなタイプは149ドル(約1万6000円)。
引用元
面白そうではあるけれど、AIが自分以上に自身を把握するというのは薄気味悪い体験では無いだろうか。自分のことは自身が一番良くわかると言うが、AIの技術次第では”自分よりもAIの方が私のことを良く知っている”という状態が近い将来実現しそうである。
また、その瞬間に最適な音楽をAIが選択してくれることは便利で素晴らしいと思う反面、自ら音楽を探すことをヤメてしまう恐れがある。音楽に限った話では無く、その日の体調に合わせた最適な食事の選択、一日のスケジュールを考慮したコーディネートの選択、テンションに応じた映画の選択、全てAIに任せられそうな雰囲気があり、少し怖い。
人間の感情を完璧に判断するアルゴリズムは困難だとしても、それに近い仕組みは世に出てくると思われるので、なんだか複雑なのよね。
音楽といえば、最近はiTunesで曲を購入することは滅多にない。音楽を聴く場合はストリーミングサービスを利用しているけれど、数年前はこの仕組みに大きくハマると想像できなかった。
音楽を聴く環境一つ見ても将来どうなるかわからないわけで、AIが生活にどれほど浸透するか想像などできるわけがなかった。考えて不安になるだけ無駄よね。